装置の紹介
UBMSシリーズ
「UBMS(Unbalanced Magnetron Sputtering System)シリーズ」は、主に「DLC(Diamond-Like Carbon)皮膜」のコーティング装置として、部品や工具、金型など幅広い業界のお客様に採用されています。
「DLC皮膜」は、成膜方法や処理温度により皮膜の性質が簡単に変わってしまいますが、当社では長年の経験と知見をもとに、この課題を解決。長らく課題とされてきた「DLC皮膜の密着性」に関するソリューションなども提供可能です。
装置の特徴
1
独自開発のスパッタ蒸発源を搭載
「UBMSシリーズ」は、神戸製鋼所が独自開発した蒸発源を搭載したスパッタ装置です。磁場構成を最適化することにより、成膜時のプラズマを強化するとともに、膜質制御に有効な「イオンアシスト効果」の向上も実現。面粗度の良い膜を作り出すことができます。
蒸発源についての詳細2
PE-CVD方式でのDLCコーティングも可能
スパッタで密着性を上げるための皮膜を成形し、さらにPE-CVD方式でDLCを成膜するといった処理もおこなえます。
※PE-CVD方式:ガスを成膜原料としてコーティングする技術。主にメタンやアセチレンを使用し、DLC膜を成膜します。PE-CVD方式はUBMS方式と比較して5倍以上の速度での成膜が可能であり、摺動特性を維持しつつ、UBMS方式の課題である「生産性」を向上させることが可能です。
3
CE規格、UL規格、お客様独自の安全規格にも対応可能
海外の安全規格に合わせて仕様変更等の対応が可能です。また、お客様の社内で規定されている独自の安全規格についても、ご要望に合わせて対応することが可能です。
基本装置仕様
設置スペース | 4m×3.5m | 5m×6m | 6m×7m |
---|---|---|---|
有効処理空間 | Φ 200mm × H 120mm |
Φ 450mm × H 400mm |
Φ 700mm × H 800mm |
蒸発源数 | 2面 | 4面 | 7面 |
ワークテーブル | Φ90×3軸 自公転 | Φ130×6軸 自公転 | Φ130×12軸 自公転 |
搭載可ワーク重量 | 最大20kg | 最大180kg | 最大360kg |
代表的な用途 | R&D用 | 中型生産用 自動車部品量産 |
大型生産用 自動車部品量産 |