Physical Vapor Deposition
PVDコーティング
耐熱性やしゅう動性、
皮膜の硬度に優れた製品の長寿命化を実現する
すり減らない。剥がれない。劣化しない。
原子・分子レベルで極限の"強さ"を実現。
PVD(Physical Vapor Deposition)コーティングは、
原子・分子レベルでの皮膜形成により製品の
「高耐久化」「低摩耗化」「高寿命化」などを実現する、表面処理技術です。
PVDコーティングの特徴やメリット、装置の選び方など、PVDコーティングについてご紹介いたします。
ご要望に応じて、
多種多様な表面処理用皮膜の特性をお選びいただけます
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耐摩耗性
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しゅう動性
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耐エロー
ジョン性 -
耐熱性
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厚膜性
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高硬性
こんな課題や疑問をお持ちではありませんか?
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Q1.
PVDコーティングについて、基本的なメリットや効果が知りたい。どんな方法があるのか?
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Q2.
PVDコーティングは、ほかの表面処理と比較したときのデメリットや導入の注意点はあるのだろうか?
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Q3.
自社で行うか業者に委託するか検討中。
もし自社で装置を導入する場合、装置やメーカーを選ぶ基準が知りたい。 -
Q4.
メーカー選びの決め手が欲しい。
ずばり、神戸製鋼所のPVDコーティング装置ってどこが優れているのか?
1986年からPVD装置の研究開発を開始し、
装置の販売実績としては累計600台以上の神戸製鋼所が、PVDコーティングに関する疑問や
課題をすべて解決いたします!
多くのお客様にご利用いただくなかで、お客様と相談させていただきながらノウハウを蓄積し、
さらに研究を進めることでより質の高いPVDコーティングについての価値提供を可能にしてきました。
PVDコーティングについての疑問や課題は、実績豊富な神戸製鋼所にご相談ください。
PVDコーティングのことなら、神戸製鋼所にお任せください
PVDコーティングの基礎知識
PVDコーティングはほかの表面処理技術と比較すると、多様な特性を持っています。
それらの多様な特性により、コーティングを施す対象製品に対し、さまざまな効果を与えることができるのです。
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高硬度
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耐熱性
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耐摩耗性
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しゅう動性
コーティングを施すと…
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高耐久化
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低摩耗化
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高寿命化
このようにPVDコーティングには優れた特性によって製品の付加価値を上げることが可能ですが、
そのPVDコーティングの中でどのような種類のコーティングを選べばいいのでしょうか。
PVDコーティングの種類には、大きく次の2つがあります。
それぞれのコーティングが使われている部品などとあわせて、特徴を確認していきましょう。
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真空アーク法
皮膜形成が比較的短時間ででき付着性が高く、より硬い皮膜形成が可能です。切削工具や金型などへのコーティングに適しています。
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スパッタリング法
多様な皮膜に対応でき、皮膜の平滑性が高く、膜厚や組成の制御性に優れています。自動車や機械などのしゅう動部品によく使われています。
PVDコーティング導入のポイントや注意点
優れたメリットを持つPVDコーティングですが、導入にあたってはいくつか注意しなければならない点があります。
その一つとして挙げられるのが、
コーティングされる皮膜の硬さに応じて、基材もある程度の硬さが必要
ということです。
また、電気メッキと比較すると量産性は高くないため、
表面処理のコストとしては高価な部類である点も注意すべきところです。
自社施工と委託、装置選びのポイントなど
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POINT01
PVDコーティングの方法は「自社施工」と「委託」の2種類
PVDコーティングは、種類だけではなく、施工のプロセスについても選択肢が大きく2つに分かれます。
それが、コーティングを専門に行うメーカー様に依頼するのか、
それとも自社で装置を導入して自社施工を行うのか、という2択です。この選択については、コーティングを施す対象の材質や形状、求める皮膜特性、生産数などによって、
どちらがコスト面で優位性があるかを判断します。 -
POINT02
PVD装置のメーカーを選ぶ基準
PVDコーティングを自社で行うために装置を購入する場合、どのメーカーのものを選ぶかという
選択が必要になります。この際に重要な基準となるのは、「そのメーカーが提供できる情報と価値」です。
自社で装置を導入してPVDコーティングを始めるとき、ノウハウがないために最適なコーティングを
選択できなかったり、コストが肥大化してしまったりというケースが考えられます。これまで外注依頼していて自社施工に切り替える場合や、新規の製品に加工をする場合に、どのような皮膜が適しているのか、どのようなコツや注意点があるのかといった相談をできるメーカーを選べば、
こういったリスクを最小化し導入を成功させることができます。
広い分野における多くの装置納入実績を持ち、ノウハウを蓄積してきた神戸製鋼所では、装置を導入されるお客様と相談しながら最適なコーティングを選択できるようお手伝いさせていただきます。
PVDコーティングのメリットやデメリット、受託か装置購入かといった判断ポイントなどについても、
お気軽にご相談ください。
PVDコーティングのことなら、神戸製鋼所にお任せください
神戸製鋼所のPVDコーティング装置の特徴
神戸製鋼所がご提供するPVDコーティング装置には、大きく分けて3つの特徴があります。
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豊富な皮膜ラインナップからご提案が可能
神戸製鋼所の装置では、様々な膜種のコーティングが可能です。
お客様のアプリケーションに応じ、最適な膜種やコーティングレシピをご提供いたします。 -
求める皮膜の性能に適したハードのカスタマイズが可能
ご要望の皮膜性能を得るため、ハード面でのカスタマイズを丁寧に承ります。蒸発源の種類や個数など、お客様のご要望にあわせて、細やかなカスタマイズが可能です。
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実績と信頼のPVDコーティング装置
神戸製鋼所は1986年より600台以上の装置を販売し、世界各国のお客様に長く御愛顧いただいています。確かな実績に基づいたクオリティの装置を、責任を持って納品いたします。
PVDコーティング装置導入までの流れ
神戸製鋼所では、PVDコーティング装置を導入したいお客様に向けて役立つ情報を提供し、
随時お問い合わせを受け付けています。
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STEP01
当サイトなどからPVDコーティング装置についての情報発信
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STEP02
お問い合わせにより、お客様に適切なコーティングを選定
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STEP03
製品サンプルをお送りいただき、コーティングテスト実施
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STEP04
結果をもとに、お客様の装置の導入検討をサポート
PVDコーティング装置の仕様やその他不明点、サンプルテストのお申し込みなどについては、
以下よりお気軽にご相談・ご連絡いただけましたら幸いです。
PVDコーティングのことなら、神戸製鋼所にお任せください
PVDコーティングが活用されている分野・製品
これまでほかの表面処理をしていた製品でも、PVDコーティングに切り替えることで新たな価値の提供や
ビジネスモデルの創出につながることもあります。
下記は、実際にPVDコーティングが活用されている分野や製品の一例です。

エンジン部品
ピストンリング、バルブシム、ピストンピン、ロッカーアーム、カムシャフト、コンロッドなど
燃料噴射系
インジェクタ部品、ポンプ部品など

ミッション
電磁クラッチ部品、ギアなど
燃料電池
セパレータ
その他
カーエアコン部品、エンブレム、内装部品

工具
ドリル、エンドミル、スローアウェイチップ、タップ、リーマ、ブローチ、ホブ、丸鋸など

金型
冷間プレス用、温熱間鍛造用、非鉄金属加工用、樹脂成型用、切断・打抜き用金型など、アルミ鋳造用射抜きピンなど

機械
油圧ポンプ部品、繊維機械・織機・工業用ミシン部品、工作機械部品、電子精密機械部品、分析装置部品など

半導体
エッチング装置・成膜装置用チャンバ部品、ウェハ搬送系部品、検査プローブなど

エネルギー
蒸気タービンブレード、ガスタービンコンプレッサブレード、蒸気弁部品など、風力発電用軸受けなど

航空宇宙
ジェットエンジンコンプレッサブレード、アクチュエータ部品、油圧部品など

医療
歯科インプラント部品、医療器具、カテーテル、インテリジェント義足部品、人工関節部品など

生活・趣味
家電部品(ジューサー刃、シェーバー刃など)、水栓部品、剃刀、ゴルフクラブ、釣り具部品など
PVDコーティングは幅広い分野で活躍し、
さまざまな製品や機械部品の耐摩耗性やしゅう動性の向上を実現します。
それにより、製品品質に直結する高寿命化や耐久性向上など、新たな付加価値を製品に与えます。
神戸製鋼所は、お客様のご要望に合わせた膜種を実現する装置をご提案いたします。
製品に新たな価値を与えるPVDコーティング
神戸製鋼所の装置導入やサンプルテストのお申し込みなど、
いつでもお気軽にご相談ください!